その「生活感」、隠さなくてもいいんです。
皆さん、こんにちは!
“emoie”(エモイエ)の近江です。
「ホテルのような部屋に憧れる」「生活感のない家はおしゃれ」。
よく聞く言葉ですし、皆さんも一度は頷いたことがあるのではないでしょうか。
何を隠そう、私自身もその一人です。一人暮らしをしていた頃は、極力モノを持たないように定期的に断捨離をして、スッキリとした空間を保つことに満足感を覚えていました。
ですが、結婚して子が生まれ、当時の暮らしは一変しました。
リビングはあっという間に子どものおもちゃや絵本で溢れ、カラフルな作品が壁を彩るようになりました。共働きということもあり、常にきれいに片付いた状態をキープするのは本当に難しい。
「昔のようにシンプルでおしゃれな部屋で暮らすことは、しばらく叶わないのかな…」
正直、そんな風に少し寂しく思っていた時期もありました。
しかし最近、その考え方が大きく変わりました。
モノで溢れたこの部屋は、散らかっているのではなく、家族が過ごしてきた思い出そのものであり、大切な歴史なんだと。
そう思うと、不思議と愛おしく感じられるようになりました。
しかも、ただモノが溢れているのと、そこに「見せ方」の工夫が加わるのとでは、部屋の印象が全く違ってきます。少しのアイデアで、今の暮らしを十分に魅力的なものにできるのです。
大切なのは、誰かの価値観を真似するのではなく、「私たち家族にとっての本当の幸せって何だろう?」と、自分たちの頭で考えてみることですよね。
今日はそんな視点から、今の暮らしを丸ごと楽しむためのヒントを3つ、ご紹介したいと思います。
「散らかり」を「ディスプレイ」に変える3つの工夫
1.「一軍」だけを主役にする
お子さんのおもちゃや絵本を、全部しまおうとせず、お店のディスプレイのように考えてみましょう。表紙が可愛い絵本やデザインの素敵なおもちゃなど、お気に入りの「一軍」だけを「見せる収納」として飾るのです。それ以外は、統一感のある収納ボックスに「隠す収納」を。主役を決めるだけで、お部屋は遊び心のあるギャラリーのような空間に変わります。
2.「子どもだけの聖域」を作る
リビングの隅にカラフルなマットを敷くだけで、そこは「子どもだけの特別なエリア」になります。「この中では自由におもちゃを広げていいよ」というルールを作れば、大人は心の平穏を保てますし、お子さんは安心して思いっきり遊べます。お子さんの目線に合わせた収納を用意すれば、遊びの延長で片付けの習慣も身につきます。
3.「とりあえずボックス」に頼る
忙しい毎日、完璧に片付けるのは至難の業です。そんな時は、「とりあえずボックス」を用意しましょう。「寝る前には、床に落ちているモノを全部この箱に入れる」というルールを決めるだけ。たったそれだけで部屋は見違えます。週末など余裕がある時に、家族で定位置に戻せばOK。頑張りすぎないことが、心のゆとりを生みます。
「素敵な家」の定義は、決して一つではありません。
スッキリとした家も素敵ですが、子供たちの笑い声が響き、家族の思い出がそこかしこに飾られた家は、世界で一番、尊くて美しい空間だと思います。
今のありのままの暮らしを、ぜひ楽しんでください。
↓我が家もマットの上は子どもの聖域になってます(笑)

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