五輪女子カーリング「フォルティウス」スイスに金星!!

こんにちは、”emoie”エモイエの赤澤です。

オリンピック寝不足がまだまだ続いております。
北見出身の選手3名をメンバーとする女子カーリング「フォルティウス」
前回の北京五輪の代表決定戦で「ロコソラーレ」に敗れたあとスポンサーが離脱してしまい、クラウドファンディングなどで活動資金を集めて再出発し苦難の末に今回のオリンピック出場を勝ち取った夢舞台で金メダル候補のスイスを破る金星をあげたものの、残念ながら決勝トーナメントへ進むことはできませんでしたが、日本を代表し戦った試合は北見人にとっての大きな誇りです。

さて、今日は先日書いた”emoie”のモルタルは昭和の時代のように割れたり剥がれ落ちたりしないのか?の続きを書こうと思います。

木造住宅の外壁にモルタルを塗る場合、モルタルと壁を繋げる金網(ラス網)を留め付けます。
モルタルの重量を支え、ひび割れを抑える重要な役割を持った資材です。

ラス網留め付け

昔は又釘と言われるU字型の釘を手打ちしたり、タッカーと言われるホッチキス針の少し大きな物で固定をしておりましたが、”emoie”では昔のタッカーより太く長い針をエア釘打ち機を使用して細かく留め付け、モルタルと壁をしっかり繋げております。

そして、昭和時代に住宅外壁で施工されていたモルタルは、セメントに川砂を現場で混ぜた現場調合モルタルでした。
川砂は公園の砂場などで利用されている安価な骨材ですが重量が重く、固定したラスや建物にかかる負担が大きくなってしまうため、”emoie”では川砂を使用せず軽石のような軽量な骨材を使用し、川砂の半分程度の重さで負担を軽くしています。

また、既成調合モルタルと言われる、セメント・軽量骨材・ひび割れ防止用の樹脂などがあらかじめ混ぜられている材料に現場で水を加えて混ぜるだけのため、材料配合のムラが起きにくく安定した品質を確保できるようになっております。

軽量モルタル塗り1回目

そして、平成・令和モルタルの一番の特徴がひび割れ防止用のグラスファイバーネットです。

グラスファイバーネット

ガラス繊維でできたメッシュを1層目と2層目のモルタルの間に全面敷設し、ラスと合わせてモルタルを面で補強することにより、ひび割れの発生を抑えることができるようになりました。

また、枠組工法(2×4工法)は建物を壁や床面で箱のように強度を持たせる工法のため、壁面が動きにくくモルタルも割れにくいという特徴もあります。

ただし、割れにくいと書いたのは、決して割れないわけではないからです。
ラスやネットで補強はしているものの、木材やモルタル・サッシ枠の伸縮などにより窓回りや出・入隅などモルタルが逃げ場を失った部分にはクラックが入ることがあります。

そのうような部分には、ラスやネットを補強で多く入れたり、窓回りについてはクラックが入っても水が浸入しないように、仕上げをする前にあらかじめコーキングをしてあります。

そしてモルタルの仕上げには、柔軟性のあるNSアートパレというシリコーン変性アクリル樹脂をコテを使って厚く塗っているため、モルタルに細かいクラックが発生しても表面には出てこない為、そこから水が浸入せずにモルタル壁を保護することができるため、非常に耐久性の高い外壁をつくることができます。

割れやはく離などによりサイディングに変わってしまったモルタル壁ですが、工法や材料・工具は年々改良されており、現在”emoie”では一番信頼できる素材として軽量モルタル+NSアートパレという組み合わせを採用しております。

左官職人が1棟1棟コテを使い仕上げた外壁は、サイディングと違いさまざまな表情を見せる、まさに我が家だけの外壁であり、万が一壁にキズをつけてしまっても簡単きれいに補修でき、永く住まいを守り続けてくれます。

気になるメンテナンスですが、雨などによる雨筋跡などの気になる汚れは中性洗剤や水洗いをすることできれいになります。
窓回りはあらかじめコーキングをした上にアートパレを塗布しているため、コーキングの紫外線劣化も少ないですが、窓回りのすき間が大きくなった場合には、水の侵入を防ぐためにもコーキングの補修が必要になる場合もあります。
当然アートパレ表面の劣化による変色も発生しますが、コテを使い厚く塗っているために劣化してモルタルに水が浸透するまでは何十年とかかると思いますが、塗装と同じく表面を塗り替えることも可能です。

“emoie”は三角屋根の傘をさしているために雨などによる汚れや変色を抑えています。そして使用する色も変色してもわかりにくい明るめの色を採用しているため、年数が経っても古さを感じさせずに風格が出てきます。

NSアートパレ夜

このように令和のモルタル壁は進化し、”emoie”が現時点で一番信頼できる素材となっていますが、重大な問題があります。

昭和時代にモルタルからサイディングに変化し左官職人の仕事が減ったことなどで、新たに左官職人を目指す若者が激減してしまいました。
工法などの進化によりモルタル壁は見直されてきておりますが、左官職人の数が圧倒的に少なく高齢化しているために多くの仕事をすることができなくなっています。

“emoie”でも、モルタル外壁は天候に左右され職人の数も少なくなっているため、ある程度現場の工程に自由を持たせるようにして、外壁が完了次第いつでも足場を解体できるように自分達で足場を組み立てて、少ない職人でも仕事をこなせるようにしています。

左官業界における職人不足は大きな問題で、本当にあと10年でこんなに素晴らしい住宅外壁が施工できなくなってしまうかもしれないと考えると、1棟1棟がより貴重な作品と思えてきます。

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