“emoie”の屋根はこどもの絵
こんにちは、”emoie”の赤澤です。
1月20日は大寒でした。1年で一番寒い時期でオホーツク北見も最低気温が-20℃の日が多くなっており、朝の作業では防寒手袋をはめていても指の感覚があっという間になくなっていきます。
しかし、冬至が過ぎ着実に日が長くなってきており、2月3日の節分が過ぎれば2月4日は立春。暦の上では春となりますので、屋外作業などは少し気持ちが楽になっていきます。
さて今回は少し長くなってしまいますが、”emoie”の屋根の考え方について書いてみようと思いますので、時間のある方は読んでください。
幼稚園児や小学生に「家の絵を書いて」と言うと、ほとんどの子どもが三角の屋根にサンタさんが入って来られるような煙突を書くのではないでしょうか?

シンプルでかわいいですよね!
現在の住宅では、屋根材などの性能向上・狭小敷地での効率的な土地活用などの要因から平らな屋根が多くなり、北海道オホーツク管内においても、都市部などでの採用からシンプルモダンな住宅として一般的に採用されることが増えました。
日本における屋根の材料は茅葺屋根から始まり、板屋根・トタン屋根・瓦屋根・スレート屋根・ガルバリウム鋼板屋根へと進化してきました。それぞれメリットやデメリットがあり現在まで変化を続けておりますが、屋根に求められる性能は第一に防水性です。
当然ながら茅葺屋根では、建物内に水を侵入させないためには勾配を大きくとって素早く水を屋根から落とすことが必要でした。
瓦屋根やトタン屋根においても同様で、つなぎ合わせた材料では水を溜めることができないため、屋根に勾配をつけることが必須となります。
しかし、板金技術の向上である程度止水性を持たせた屋根工事がおこなえるようになり、屋根の勾配を少なくすることが可能となってきました。
積雪地域においては、冬期に屋根に積もった雪を落とし建物への負担を軽減させたり、建物内部から屋根面への断熱不足から「すがもり」といわれる結露による水漏れを発生させないためにも勾配が必要でしたが、積雪重量に耐えられる構造や断熱性能の向上により低勾配でもリスクを少なくすることができるようになりました。
また、近年は住宅価格高騰の影響で土地価格を抑えるように分譲地の敷地面積が小さくなってきているために、隣地への落雪対策や土地の有効活用のために超低勾配で雪を落とさないようにしている場合が増えています。
しかし、低勾配で防水性を確保するには、しっかりとした技術と塗装などの定期的なメンテナンスが必須です。
平らな屋根は下から屋根の状況を確認することが難しく、ハシゴをかけて屋根に上る必要があるため、メンテナンスを放置して気が付いたら雨漏りが・・という可能性があります。
“emoie”の屋根はアスファルトシングルを葺いたシンプルな三角屋根を採用しております。
理由は「かわいいから!」・・・だけではありません。
材料や技術だけに頼らずに本来あるべき形というのは、長期に建物を守ってくれる形。
茅葺にしても水漏れしにくく、下からでも状況を確認しやすい三角屋根。
オークリッジスーパーを採用して落雪の心配がなく除雪が楽で土地を有効活用。
板金屋根のように10年ごとの塗装の塗り替え不要で将来的なメンテナンスコストを削減。
壁よりも屋根が飛び出ており、家が傘をかけているようで壁や窓を濡らしにくく汚れが付きにくい。
小屋裏にスペースがあるためロフトや小屋裏収納スペースをつくることができる。
平らな鉄板屋根より木材・屋根材などイニシャルコストは上昇しますが、メンテナンスコストや維持管理のストレスなどの安心を考えたときに出た現在の結論は「幼稚園児が描くかわいい三角屋根」でした。

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