90年代のストリートカルチャーとHi-STANDARDが教えてくれたこと

こんにちは!”emoie”の近江です。

先日、テレビ番組『EIGHT-JAM』にHi-STANDARDが出演していました。
90年代の日本の音楽シーン、そしてストリートカルチャーにおいて、彼らがどれほど巨大なムーブメントだったか、当時の熱狂をまざまざと思い出しました。

86年生まれの僕が中高生になった頃には、すでに彼らは活動を休止していました。それでも、CDは擦り切れるほど聴きました。間違いなく『MAKING THE ROAD』は、これまでの人生で一番聴き込んだアルバムだと思います。

ハイスタの魅力は、もちろんその音楽性にあります。しかしそれ以上に僕らを熱狂させたのは、彼らの「生き様」でした。アメリカでライブをやり、自分たちでインディーズレーベルを立ち上げ、地上波のテレビには一切出ない。子供の頃から慣れ親しんでいた「Mステや紅白に出て、メインストリームの流行に乗ることこそが最高にかっこいい」という既存の価値観を、彼らは見事にぶっ壊してくれたのです。
彼らの動く姿を見るために、親に頼み込んでCSのスペースシャワーTVを契約してもらったのも懐かしい思い出です。

そんなハイスタが、メンバー揃って(恒岡くんがいないのは残念ですが)地上波のテレビに出たのだから感慨深いです。ちなみに近年は、メンバーがソロでメディアに出演する姿もしばしば見かけていました。それこそ、2023年の紅白歌合戦にYOSHIKIさんやHYDEさんらと一緒にベースの難波くんが出演しているのを見た時は、良くも悪くも衝撃でした。高校時代の自分に「将来、難波くんはXのYOSHIKIやラルクのHYDEと一緒にバンドを組んで紅白に出るんだぞ」と言っても、絶対に信じなかったでしょう。

ハイスタは、僕がどっぷり浸かってきた日本のストリートカルチャーの音楽的な象徴です。
彼らやその同世代のミュージシャンがファッションに与えた影響も計り知れません。『EIGHT-JAM』番組内でも当時のカルチャーとの結びつきが語られており、BACK DROP BOMBのボーカル・白川貴善氏の名前が出たときは思わず胸が熱くなりました。

あまり知られていないかもしれませんが、白川氏は北見市出身です(Wikipediaの「北見市出身の有名人」の項目にも載っていない)。
高校生の頃、北見の街中にあった「ノースコンクエスト」というショップに、白川氏が手掛ける「EMPIRE」というブランドが置いてあり、僕も好んでよく着ていました。

一時期、ストリートファッションの勢いが落ち着き、当時のブランドの多くは姿を消してしまいました。しかし最近、ストリートファッションブームがまた再燃しているようです。
なんせ、かつて僕らが読み漁った『Samurai magazine』や『Ollie』にNIGO氏(A BATHING APEの元デザイナー)と一緒に写っていたファレル・ウィリアムスが、今やルイ・ヴィトンのメンズ・クリエイティブ・ディレクターです。そしてでそのNIGO氏(牧瀬里穂さんの旦那さんでもあります)は、ブランドを離れた後も「HUMAN MADE」を大ヒットさせ、2025年には上場まで果たしてしまいました。今のストリートファッションは、NIGO氏なしでは語れない規模へと成長しています。

そういえば、今の時代知らない人はいないであろう前澤元社長の「ZOZOTOWN」も、元々はストリートブランドを取り扱う通販サイトから始まっています。当時、DEVILOCKやSWAGGERといった、ミュージシャンがデザイナーを務めるブランドを扱っていました。前澤氏自身もメジャーデビューを果たしたバンドのドラマーであり、きっと音楽仲間の人脈がブランド展開に繋がっていったのでしょう。近所にショップがなかった僕は、かなり初期の段階からZOZOTOWNを利用していました。名称が「EPROZE(イープローズ)」からZOZOTOWNに変わったときの、あの少しの違和感すら今では懐かしいです。

年齢を重ね、選ぶ服も変わってきました。ただ、今でも着用している「nonnative」も、思えば立ち上げ当初の90年代終わりから00年代にかけては、ストリートブランドとしてシーンの中で捉えられていました。

今でも服を買うとき、無意識にストリートの匂いがするものに惹かれてしまうのは、90年代の音楽とカルチャーが作ってくれた価値観が、今の僕の中にも確かに息づいているからだと思います。

何もないところから自分たちの信じるものを形にし、DIY精神で熱狂的なムーブメントを作っていった当時のバンドマンやデザイナーたち。
実は今、僕自身が当社の住宅ブランド”emoie”に込めている想いも、根底ではあの頃のパッションと繋がっています。

既存のルールや業界の常識にとらわれるのではなく、自分たちが本気で「かっこいい」「心が揺さぶられる」と信じられるものを、自分たちの手で作り上げていくこと。彼らが音楽や服を通して僕らの価値観をひっくり返してくれたように、僕も”emoie”という家づくりを通して、住む人の心にストレートに響くようなムーブメントを作っていきたいと本気で思っています。

エイトジャムの後編は明日放送です。
あの頃の熱気とDIY精神を胸に、また明日からの仕事へのエネルギーをもらいながら、テレビの前に座ろうと思います。

さて、現在”emoie”の見学会を開催しております。
私たちのこだわりと熱量をしっかりと詰め込んだ空間に仕上がっています。
ぜひ一度足を運んでいただき、実際の空気感を体感してみてください。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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