吐いた息を吸って石になる「おおきな平屋」の壁・天井

こんにちは、”emoie”エモイエの赤澤です。

北見市でも5月・6月恒例の小中学校の運動会が始まりました。
運動会の頃は真夏並みの暑い日や冷たい風が吹く日など、天気が安定しないイメージが強いですが、今年は春が早かった分安定した天候の運動会となりそうですね。

運動会開催の花火の打ち上げがなくなったり、家族での昼食がなくなったりなど、時代とともに変化してきておりますが、昭和の人間としては少しさみしい感じがするのは自分だけでしょうか?

変わるものもありますが、変わらない良さを持つものもあります。

「おおきな平屋」の内装工事

壁・天井のローラーしっくい用シート下地の施工も終わり、塗装屋さんが塗布する前に事前にしっくいの練り置きをおこないました。

しっくいは運動会などでグラウンドに白線を引く消石灰が主原料です。
ローラーで塗布するには、左官ゴテで塗り付けするよりも柔らかく練る必要がありますが、規定量の水で一度混錬しただけでは、一見きれいに練られているようでも、石灰が完全に水を浸透しきれていないため、一度攪拌した後に一晩~二晩寝かせると、粒子にしっかり水が浸透するため、再度攪拌するときれいに練り上がり、材料の伸びが格段に良くなります。

これは一回目の攪拌ですが、まだ若干ダマが残っており、吸水しきれていないので柔らかい感じがしますが、一晩置いて再攪拌すると空気も抜けて、よりしっとりとした材料になるので、塗装屋さんが塗布を開始する前日までに、70㎏のしっくいと91ℓの水を混錬しました。

窓枠などをマスキングテープなどできれいに養生した後に一回目のしっくいをローラー塗布しましたが、塗装屋さんに練りムラもなく固さもちょうど良く練られていると言っていただき一安心しました。

しっくいは世界最古クラスの建材で、有名なところでは古代エジプトのピラミッドの石の継ぎ目に使用されていたり、日本では姫路城の壁や瓦の固定に使用されたりなど、強度と防火などのために使われておりました。

しっくいの原料である石灰は、強いアルカリ性であるためにしっくいに付着したウイルスやカビなどの胞子は自滅してしまうため、壁や天井が天然の空気清浄機として機能してくれます。

さらにしっくいは私たちが吐き出した二酸化炭素を吸収してくれます。

これは石灰が二酸化炭素を吸収することによって、元の石灰石に戻ろうとする現象であり、しっくい壁は長い年月をかけて石へと成長していく壁なんです。

一回目の塗布が終わると、二回目の仕上げ塗布がおこなわれ、「おおきな平屋」の壁・天井はこれから毎日ウイルスやカビを撃退しながら、二酸化炭素を吸収し石へと成長が始まっていくと思うとロマンがありますね。

自分もいろいろな物を吸収して成長しようと誓う赤澤でした。

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